八幡平市観光協会

豊かな自然の大パノラマ 岩手山・八幡平・安比高原・七時雨

うちわ餅(じゅうねみそ味)

そば粉を使った串もちで、じゅうねを香ばしくいって、すりつぶした味噌をつけて焼く。

  • ■ 認定年度 … 平成9年
  • ■ 認定の種類 … 伝統料理
うちわ餅(じゅうねみそ味)
■ 材料(11人分)

そば粉 … 400g
もち米の粉 … 100g
じゅうね … 50g
みそ … 50g
砂糖 … 50g
割り箸 … 11本

■ 料理のポイント
  • そば粉だけでは固くできるので、もち米の粉も使いますが、残りご飯をおかゆ状にして使ってもいい。
  • うるち米が入った粉は、少し多めに使う。
■ 作り方
  • (うちわ餅の作り方)ボールにそば粉ともち米の粉を混ぜる。混ぜた粉から打ち粉として30gをとっておく。
  • 粉の真ん中をへこませて、熱湯400㏄(2カップ)を少しずつそそぎ、もち状にこねながら、だんだん大きくしっとりとまとめる。
  • くしに、80gのもち状のものをさし、丸い棒状にする。串の先から、もちがはみださないように気を付ける。
  • もちが手にくっつかないよう先に取っておいた打ち粉を手につけながら、手で押して平たく伸ばす。
  • なべにお湯を沸かし、熱湯の中で串ごとゆでる。2~3分ゆでて、上に浮かんできて表面がポコポコしてきたら、ぬれぶきんの上に取り上げる。
  • もちの表面が乾いたら、じゅうねみそを両面に付けて焼く。
  • (じゅうねみその作り方)じゅうねをいって、すりばちで細かくする。
  • みそと砂糖を混ぜ、水でゆるめる。(水を入れすぎないこと)

昔なつかし、串だんご

うるち米粉100%、昔から作り伝えられてきている串だんごに特産のほうれんそう、長いもを加えております。

  • ■ 認定年度 … 平成10年
  • ■ 認定の種類 … 新郷土食
昔なつかし、串だんご
■ 材料(18本分)

うるち粉 … 3カップ
水 … 2カップ
長いも … 40g
しょうゆ … 50㏄
ほうれんそう … 40g
串 … 18本

■ 料理のポイント
  • ふっとうしたお湯に粉を入れること。
  • きちんと計量すること。
  • 歯ざわりがよい。日もちも良い。
  • 手にくっつかない。
■ 作り方
  • 2カップの水がふっとうしたら、粉3カップを入れて火をとめる。それを手でねりあげる。
  • 1を3等分にする。1つには皮をむいてすりおろした長いもを入れてねりあげたもの、1つには洗ってゆでてきざみミキサーにかけたほうれんそうを入れてねりあげたもの、1つには何も入っていないものに分ける。
  • 2を棒状にして同じ大きさに切って、丸めてむす(長芋入りは15分位、その他のものは20分位)。むしたらボールに入れ、しょうゆ50㏄をまわしかけパッパッとボールをまわしてしょうゆをくるめる。
  • 串に4個ずつさす。

麦みそもち

くるみみそあんを塗って油で揚げたのが麦みそもち。

  • ■ 認定年度 … 平成11年
  • ■ 認定の種類 … 伝統料理
麦みそもち
■ 材料(50個分)

小麦粉 … 2升
熱湯 … 6~7カップ
味噌 … 1カップ
砂糖 … 1カップ
くるみ … 200g
片栗粉 … 少々
油 … 適宜

■ 料理のポイント
  • 粉をこねる前に必ず取り粉を2カップ位残しておく。
  • こねる時は必ず熱湯を使い、一度に入れて充分にこねる。
  • しとねる具合は、しなみと固さがあり、ちぎると少しのびてちぎれる程度にする。
■ 作り方
  • くるみを粗く刻む。味噌と砂糖をよく混ぜ、くるみを入れる。水で溶いた片栗粉を入れてよく混ぜる。
  • こね鉢に小麦粉を入れ、箸でかきまぜながら粉全体に少しずつ熱湯を注ぐ。粉全体に湿り気がついたら、取り粉を使いながら両手で軽くしとねる。
  • しとね終わったら、麺棒で1cm位の厚さにのす。直径5~6cm位の湯呑み茶碗等を使って、丸く型抜きする。
  • 3を熱湯でゆで、浮き上がったらすくい上げて自然に冷ます。
  • 先に作っておいたくるみ味噌を全体に塗る。
  • 天ぷら鍋に油を熱し5を中温で揚げる。焦げ目がついて浮き上がったら取り上げる。
  • 冷めてから串に刺す。

くるみ味噌つけたんぽ

暖かいご飯を杉の串につけたものを焼き、更にくるみ味噌をつけて焦げ目が付く程度に焼いた八幡平市の伝統料理。

  • ■ 認定年度 … 平成12年
  • ■ 認定の種類 … 伝統料理
くるみ味噌つけたんぽ
■ 材料

米 … 1升
串40本
アマランサス又はいなきび … 大さじ3
自家製味噌 … 200g
くるみ … 200g
水 … 約80㏄
砂糖 … 100g
酒 … 約30㏄

■ 料理のポイント
  • ご飯は、地域特産の雑穀を入れて炊き温かいうちにつぶす。
  • 白焼きは、焼きすぎないようにする。くるみ味噌をつけてからの焼き上げは、焦げ目をつけ味噌とくるみの香ばしさを出す。
  • 焼き上げた「くるみ味噌つけたんぽ」は、冷凍保存できる。ラップで1本づつくるんで保存し、電子レンジで解凍して食べる。
■ 作り方
  • くるみ味噌は、くるみをすり鉢ですり、分量の砂糖、味噌を加える。
  • 1に酒、水を調整しながら加える。
  • くるみ味噌つけたんぽは、米を洗い、雑穀(アマランサスまたはいなきび)を入れ、普通のご飯を炊く。
  • 炊いたご飯を手で握れるくらいにつぶす。
  • つぶしたご飯を串に棒状につける。(串1本あたり80gのご飯)
  • 串のご飯を炭火で、乾かす程度に白焼きする。
  • 白焼きしたら、くるみ味噌をつけ、焦げ目がつく程度に焼き上げる。

そばかゆもち

米の代用としてそば粉を使い、餅にして食べたもの。現在ではよりおいしく食べられるようにやわらかくする工夫や好みの味付けをしている。

  • ■ 認定年度 … 平成19年
  • ■ 認定の種類 … 伝統料理
そばかゆもち
■ 材料

そば粉 … 300g
水 … 800㏄
【くるみあん】
くるみ … 100g
砂糖 … 大さじ6
醤油 … 大さじ1
味噌 … 大さじ1
牛乳 … 100㏄
【甘辛味噌(コチジャン)】
味噌 … 100g
砂糖 … 100g
粉唐辛子 … 10g
水 … 150㏄
酢・酒・塩各 … 小さじ1

■ 料理のポイント
  • ポイントは水の量、少し多目の分量がやわらかくできる。丸1日は硬くならないので作りおきができる。
  • 火を止めてから5分くらい蒸らすことで、むらがなくふっくらとできる。
■ 作り方
  • 水800㏄を厚めの鍋で加熱する。
  • 1が沸騰したら中火にし、そば粉全量を一度に入れへらで混ぜる。
  • 弱火にし、餅のようにまとまるまで(5分程度)良く練る。
  • 火を止め、鍋にふたをして5分程度そのままおく。(蒸らす)
  • 鍋から取り出し、水でぬらしたまな板の上で四角い棒状に成形して食べやすい大きさに包丁で切り分ける。または、水でぬらしたへらで器に取り分ける。
  • 【くるみあん】
    • くるみをフライパンで煎り、薄皮をとばす。
    • すり鉢ですりつぶし、砂糖、醤油、味噌で味をつけ、牛乳で伸ばす。
    【甘辛味噌コチジャン】
    • 鍋に水を入れ、沸騰したら味噌・砂糖を混ぜ合わせる。
    • 唐辛子を加え、味噌の硬さになるまで練り混ぜる。
    • 火から下ろしてから酢・酒・塩を混ぜ合わせる。

おこわのちまき

米産地の西根地区ではお祝いの席等でおこわを食べる習慣があるが、地元産直で調達できるイナキビを加え、新しい味のおこわを工夫した。さらに端午の節句などで食べるちまきにヒントを得て、笹の葉で食べやすいよう工夫した新しい郷土料理。

  • ■ 認定年度 … 平成20年
  • ■ 認定の種類 … 新郷土料理
おこわのちまき
■ 材料(6人分・約30個)

もち米 … 3カップ
いなきび … 0.5カップ
ごぼう … 60g
にんじん … 50g
干しいたけ … 大5枚
たけのこ又はひめたけの水煮 … 60g
栗(甘露煮) … 50g
笹の葉 … 30枚
(たけのこ、栗は、季節やお好みにより、ほかのものに代えても良い。)
【調味料】
みりん … 大さじ3
ごま油 … 大さじ3
酒 … 少々
めんつゆ … 大さじ3
(めんつゆは、だし汁100㏄、しょうゆ50㏄、みりん50㏄、砂糖大さじ1、塩少々を一煮立ちさせ作る。)

■ 料理のポイント
  • 具は煮込むのではなく、フライパンで妙めることで、ごま油の風味がよい。また、おこわにつやが出る。
■ 作り方
  • もち米とイナキビをあわせてよく洗い、水に一晩浸しておく。
  • 干しいたけは水で戻し、せん切りにする。
  • ごぼうは小さくささがきにして水にさらしておく。にんじんは0.5cmのサイコロ切り、たけのこは0.5cmの輪切りにする。
  • 2と3をごま油で妙め、みりん、酒、めんつゆで味をつける。(あまり妙めすぎないように注意する。)
  • 栗は0.7cmのサイコロ切りにしておく。
  • 1を蒸し器で30分ほど蒸し、ボウルに移す。
  • 6に4と5を入れ、混ぜ合わせる。
  • きれいに洗った笹の葉を葉元より三角に作り、そこへ7を詰めて糸で結び、「ちまき」を作る。
  • 8を蒸気のあがった蒸し器で20分ほど蒸す。

雑穀じゃがもち

八幡平の中でも冷涼な松尾地区は、昔は主食やおやつとしてじゃがいもをよく食べていた。じゃがいもを煮てつぶしたものに、片栗粉などを混ぜて、様々な形で地元の家庭料理として食べられてきた。雑穀じゃがもちは、松尾地区の特産品である雑穀を入れ、子どもたちに食べてほしいということから、食べやすく工夫した新しい郷土料理である。

  • ■ 認定年度 … 平成21年
  • ■ 認定の種類 … 新郷土料理
雑穀じゃがもち
■ 材料(4cm大 円形3種類各5個)

①いなきび … 100g、じゃがいも … 100g
②あわ … 100g、じゃがいも … 100g
③ひえ … 100g、じゃがいも … 100g
【調味料】
塩 … 小さじ1/4
【しょうゆだれ】
しょうゆ … 大さじ3
水 … 大さじ3
サラダ油 … 大さじ1

■ 料理のポイント
  • 雑穀は種類によって煮え方が異なるので、水加減に注意する。(煮ると乾物の2倍量になる)
  • 色どりのため、いなきびをいれたり、雑穀のつぶつぶ感などそれぞれ雑穀の特徴が出るよう工夫した。雑穀の種類や量はお好みで変えても良い。
  • じゃがいもは男爵が良いが、まとまりにくい場合には片栗粉を適量使用すると良い。
■ 作り方
  • じゃがいも(100g×3)を洗い、適当な大きさに切り、鍋に水を入れ、10~15分くらいやわらかくなるまで煮る。煮えたら皮をむき、マッシャー等でつぶす。
  • 雑穀をボールに入れ、静かに水を注いでかきまわして、浮いてくるごみを流しながら洗う。洗った雑穀は目の洗いざるにあけて、水気を切っておく。
  • 雑穀はそれぞれ種類ごとに煮る。鍋に雑穀の1.5~2倍の水を入れ沸騰したら、雑穀、塩小さじ1/4を入れて木べらでよくかき混ぜながら煮る。
  • 鍋底が見えるくらいまで水分がなくなったら火を止め、10分ほど蒸らす。
  • 1を3等分し、4の雑穀(3種類)をそれぞれよく混ぜ、円形に形を整える。(直径4cm、厚さ1cm)
  • 温めたフライパンにサラダ油を入れ、両面を程よく焼き上げる。(中火で5分程度)
  • 焼き色がついたら、しょうゆだれをいれ、さっとフライパンをまわし、からめる。